お弁当をおいしく安全に
この春から子どもにお弁当を作るようになったけれど、これからの季節、食中毒が心配というママさんがいらっしゃいます。
お弁当は作ってすぐに食べるものではないので、食べるまでの間に菌が増えて、食中毒の原因となることがあります。
心配し過ぎることはありませんが、いくつかのポイントを押さえておきたいもの。
おかずは水分が多いと菌が増えやすいです。
生野菜は彩りとしても使いたいですが、水気をしっかり切ることがポイント。
煮物も汁気をなるべく切って、他のおかずに触れないように分けて入れましょう。
お弁当に向かないおかずは、刺身など加熱しないもの、半熟卵など、十分に加熱されていないもの、前夜調理など、調理してから詰めるまでに時間がたっているものなどです。
基本的なことですが、食中毒のリスクは衛生管理の3原則、雑菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」を守ることで避けられます。
調理前にはしっかり手を洗い、食材には素手で触れないようにして、詰めるときは、清潔な箸を使います。おにぎりは、できるだけラップフィルムで包むように握り、手指の菌がつかないようにしましょう。
おかずは中まで十分に加熱して殺菌。たとえば、玉子焼きやハンバーグ、唐揚げなどは火が通りにくいので、しっかりと加熱しましょう。
揚げ物や焼き物は、塩分や糖分が多めの濃い目の味付けにすると、菌が増えにくくなります。
調理後すぐに詰めるのではなく、しっかり冷ましてからお弁当箱に入れることで、菌の繁殖を防げます。必要に応じて、保冷剤などで低温を保つこともポイントです。
サンドウィッチなどのパン弁当の場合は、基本的な考え方はご飯のお弁当と同じです。
パンや具材にふれるときは、手をよく洗い、できるだけ使い捨ての手袋を使用しましょう。
生野菜や果物などは流水で十分に洗って、付着している菌を落とします。
加熱が必要な具材の場合は、中まで十分に火を通して、殺菌を心掛けてください。
(参考:東京都保健医療局HP)