甘雨。昔から伝わる詩的な言葉
コラム健康2026年3月16日

天気や季節と寄り添って暮らしてきた日本には、天気や季節にまつわる言葉がたくさん残されてきました。
なかでも雨を表現する言葉は、雨が多いせいか、とても多いです。
春先に降る、煙るように穏やかに降り続く雨は「春雨」。
3月に降る雨は、芽吹きを促す「木の芽雨」、花を早く咲かせようとする「催花雨」、花や草木に養分を与える「養花雨」、万物を慈しむ「慈雨」など、さまざまに呼ばれてきました。
この時期の植物の成長を助ける、やさしい恵みの雨を指すのが「甘雨」。
草木を潤す天からの恵みという意味の「甘露の雨」に由来しているそうです。
冷たい雨でも激しい雨でもなく、ただ静かに降り続ける柔らかな雨。
「甘雨」は、乾燥した空気をしとしとと潤わせるせいか、優しさを感じさせてくれます。
また、冬の厳しさを経た大地に染み込んでいく、生命の息吹を感じさせる上品で詩的な言葉でもあります。
ところで、このところ花粉の飛散が激しいです。
「雨の日なら花粉は少なくて大丈夫」と思いがちではないですか。
そうとは言えないようです。
上空に漂っていた花粉が、雨粒に取り込まれて、一気に地上に落ちてきたり、花粉粒子が雨や湿気の水分を吸収して膨張し、浸透圧ショックによって破裂したり、という報告もあるようです。
雨の日も、花粉症の人は特に、マスクをする、窓を開けないといった対策は万全に。




