3月の手仕事●はっさく
日本原産の柑橘、「はっさく」が食べごろを迎えています。
江戸時代に広島県の恵日山浄土寺で発見されたもので、いまでは和歌山県で全国の68%が生産されています。
はっさくは皮が厚くて、手では少しむきづらいですが、独特のほろ苦さがあって、昔なつかしい素朴な甘さとほどよい酸味が特徴です。
栄養面では、抗酸化作用のあるビタミンCを多く含み、風邪予防や疲労回復に効果的。
また、独特の苦みは、「ナリンギン」という成分で、食欲抑制作用や脂肪の分解を促す作用、さらに血管を丈夫にしたり、アンチエイジングや花粉症対策にも効果があるとされています。
はっさくの苦みが苦手なら、砂糖やハチミツ、シロップなど、甘みをプラスすると食べやすくなります。
今回は、お手軽デザート「はっさくゼリー」のレシピを紹介します。
<材料>(3~4人分)
はっさく 2~3個
水 450ml
砂 糖 大さじ5
粉ゼラチン 10g(2袋)
<作り方>
1)はっさく1個を搾ってこす(約50ml)。残りは好みの大きさに切っておく。
2)水と果汁を鍋に入れて、沸騰しない程度に温める。沸騰させると粉ゼラチンのタンパク質が変容して、冷やしても固まらなくなるので要注意。
3)砂糖を加えて混ぜ、溶けたら粉ゼラチンを加えて、溶けるまで混ぜる。
4)容器にはっさくを入れて、3)のゼリー液を注いで、粗熱をとる。
5)ラップをかけて冷蔵庫に入れ、1時間ほどで固まったら出来上がり。
六甲の天然水「マロッ」とともに、爽やかなはっさくの風味をお楽しみください。